粥を供えて祈れば 乳を授かる
乳不動(生き不動)


 その1
 安心院盆地に小雨がそぼ降る宵、一点の灯がゆらりと揺れたかと思うと、見る見る中に、三点、五点、十点と、灯の行列が出来て「千丁松明(せんちょうたいまつ)」と呼ばれ、やがて一つ消え二つ消え次々に消え失せる。
 それは赤い提灯の行列で、きれいだと言い囃された。あまり不思議で正体がわからず、上の原の狐が骨をくわえて走る燐火だとも言い伝えて来た。然し、現在は夜の電灯が明るく街灯もついて、この不思議な現象は見えなくなった。よく見えるときは、竜王の古城の池あたりからが最高によく見えたということである。

 
 その2
 産後に乳の出が悪くて悩む母が、下市摩崖仏の中の不動明王像にお粥を供えて、そのおさがりを頂くと乳が出るようになると言われ、遠方からも乳貰いにお参りに来る人が多かったそうで、「乳不動」とか、「生き不動(いきふどう)」とか称して、今も信者が多い。
字が小さいけど説明です。読んでみてください。
これが乳不動、または生き不動と呼ばれるところです。
ごらんのように崖にある岩(石)に仏様を彫ったものを
「まがいぶつ(磨崖仏)」といいます。

左端が「不動明王」です。

左横の崖の方にもこのような仏がありますので、見逃さないようにしてください。