編集発行人 コサカが贈る勝手きままな
つれづれ日記です。ハッピーな日もブルーな日も
美味しい珈琲で、一息いれてください。

10月13日 岐阜とか印度とか

岐阜 待夢珈琲店にて。
充子さんがいれたゴールデンハラール・モカ。



10月2〜3日 、「モカ始」追加取材の旅に出た。
メンバーは、美美の充子さんと手の間の田中智子さん。
多治見のギャルリももぐさで安藤明子さんとお会いして
それぞれ選んだサロンを着付けしてもらったり
カフェでお茶したり
雨でほかにお客さんもほとんどいかなったので
ゆったりと空間を楽しんだ。
と、その夜に待夢珈琲店で開催される「美美」のお話会に
ももぐさのスタッフ2名がみえるというではないか。
ただ顔を出せばいいと思っていたのに、
そんなおおごとになっているとは!?
にわかに緊張が高まる私たちに、安藤明子さんが
「あの、私も行っていいでしょうか?」と真剣な顔で訴える。
あの、いや、いいでしょう、主催者じゃないけど、
ひとりくらい増えたって席あるでしょうと
勝手にOKをだした。



というわけで、夕刻本番。
充子さんは森光さんと同じ待夢のカウンターに立ち
ネルドリップ実演を行い、その後、私と田中さんが
店主の今井さんとともに、森光さんの思い出を語った。
充子さんがいれたゴールデンハラール・モカ、最高でした。





明子さんと、田中智子さん。



充子さんは、会場に集まった人達から森光さんのことを
いろいろと訊ねられていたが、
「そうですねえ。うーん、マスターは他には
何も言ってませんでしたけどねえ」などと
いつものおおらかな返答をしていて、面白かった。
田中さんはアナウンサーか講演講師かという
流暢なトークで「モカに始まり」について語り、
皆をひきこんでいた。私はというと場を盛り上げるトークが
できないものかと壮大すぎる目標を掲げたが、
誰も一度も笑うことはないまま時間がすぎていった。
客席で真剣な顔をしてこちらを見つめる安藤明子さんの
表情をみていると、ますます辛いなーという気になって
(単なる被害妄想で、明子さんは真剣に聞いていただけ)、
時間も押してきたので途中で話を切り上げた。
でも今回は心臓がバクバクすることがなかったのは、進歩。


今井さんも充子さんも私もみんな
森光さんの話をしだすと、言葉がつまる瞬間があるのだが、
それを見守る皆さんと心をひとつにして過ごすことができた。
結局、今井さんの声掛けによって、「新・モカに始まり」の
クラウドファウンティングへの応募も総勢40名となり、
今井さんの生徒さんとのつながりと珈琲愛、
森光さんへの尊敬の念を感じられた。
名古屋圏ですばらしい珈琲文化を築いておられる今井さん、
体に気をつけてくださいね。
会を終え、待夢でサンドイッチと日本酒を楽しんでいると、
充子さんが「あ、あれ安藤明子さんじゃない?」と
いうのでそんなわけないと思っていたら、
明子さんが恐縮しながら店にやってきて、
今日のイベントへの感謝の気持ちをしたためた
名刺を私たちに渡してくれた。
こういう行動ができるところが、明子さんの素晴らしさ。
本当にありがとうございます。
この会を通じて、今井さんと明子さんが
言葉を交わしていたのも嬉しい光景であった。



翌日は、今井さんのお姉さんが営む 「自家焙煎珈琲じーぞ」で
モーニングを食べて、熊谷守一記念館から、
栗きんとんの「すや」本店と喫茶のある支店をはしご。
2015年開館の熊谷守一記念館、木曽の山々が見える
すばらしいロケーションに建っていて
森光さんもここに来られたら喜んだだろうなと思った。


ベレー帽のかわいい背中は、充子さん。右は田中さん。
熊谷守一記念館にて。







季節限定の「栗しるこ」。わんだふる&でりしゃす!



今回の旅、名古屋から岐阜までの運転を
なんと充子さんにお願いしてしまいました。
充子ファンからしたら、避難ゴーゴーでしょうな。
でも筋金入りペーパーの私と、車線変更できない田中さんが
運転したら、どうなるかわからないので
運転上手で度胸満点の充子さんに甘えてしまった。
ありがとうございました。
そして帰りのパーキングで少し眠りたいから
休憩させてほしいと願い出た
充子さんを車に残して、申し訳ないねえと言いながら
私と田中さんはベンチで「モカに始まり」の話をした。


夕刻、名古屋駅で充子さんと別れ、私と田中さんは東京へ。
夜は、もと福岡に住んでいた方と森光さんが大好きだった
阿佐ヶ谷のスパイス料理店「イズミル」へ。
上京した森光さんがはじめて暮らした街、
それが阿佐ヶ谷なのですって。
ちなみに「もか」勤務の前、一時期「スミレ」という
喫茶店で働いていたことがあったそうだ。
翌日は、追加取材のため2名の方とお会いして
その間に珈琲屋「草枕」で英気を養ったり
吉祥寺の「もか」跡を訪ねたりして帰福。


旅を終えてというか、普段から思うこと。
充子さんはどんな時もパニックになることなく
冷静に「これしたら?あれしたら?」と
おだやかな口ぶりでどんぴしゃの考えを言ってくれる。
たぶん森光さんもこの充子さんの前向きで的を得た発言に
救われることが多かったんじゃないか。
救われるというか、ああ、その手があったかと
道を示してくれるというか。
こういう方がいてくれると、
外国に行っても忘れ物とか未然に防いでくれるし、
ポカをやらないですむから安心なんですよね。



一昨日と昨日は、宮崎と鹿児島の新しい喫茶店取材。
あわただしいけれども、知らない土地で
頑張ってる珈琲屋を訪ねるのは、とても楽しい。
今回は、エルザにもパラゴンにもライムライトにも
立ち寄れなったが、またの機会に。
そのかわりに大学時代からつきあいのある友人の
大谷留美さんが油津にいるので、
ふと思いたって連絡してみたら
なんと今、引っ越しの真っ最中というではないか。
新居は、実家から徒歩5分。部屋がたくさんある。
というわけでその日のねぐら、決定。
幸い、自分がどんな行動をとるかわからなかったので、
宿はとっていなかったのだ。
これからものづくりの傍ら、店もやっていくと
決意した新しい門出にも立ち合うことができたのは、
決して偶然じゃない、ひっつぜんですね。
しかもその前に下見に訪れたカフェB。
内容としてはハイレベルかもしれないが
私が取材する店じゃないなと感じ、
店を出て裏通りを歩きながら留美さんに電話したら
「B?それより喫茶Kの方があなたらしいわあ」と。
「あ、そうよね、やっぱ」と答えたところで、
タイミングよく喫茶Kが目の前に。すごいよねえ。
マニアック度マックスのかなり濃ゆい店でしたが、
友人の口から自分の担当を再確認させられたのでした。



今日は朝から「モカ始」の原稿を一本
また今からもう一本やろう。
といっても最近は、意識して無理しないようにしている。
これまでは自分にムチ打って、ダメだしして
不安や恐怖心に追い立てられつつ、どきどきしながら
仕事をしていたけれど、そもそも自分が自分のベストを
尽くせば、怖がる必要は何もないわけだ。
自分以上のことは、できないのだし。
人から良く思われたい病をどんどん手放し、
いい加減で気がきかない、世間を知らないくせに
無茶したがる自分にOKを出していこうじゃないか。
そういう生き方っていいなと思っていたら、
灯台下暗し、すぐそばにいました、最高のお手本が。
「徒然印度」の時代の私です。
文章に知的要素ゼロ。歴史文化もゼロ。
英語も喋れないし計画性もなし、あるのは
目の前の人間が信用できるか否かを判別する嗅覚だけという。
けっこうむちゃくちゃな旅ですが、気持ちのままに
動いていて面白い。印度本を出した時、当時の彼から
「あんな本だして、人間疑われるんじゃない」と言われ、
ものすごい落ち込んで自分を責めていた。
恥ずかしいことをしたのかなと。
だけど、あの本に書いたフランス人とのくだりも
実はもっとライトにことに及んだのだ。
ありのままを書いていたら同業者のかなえもんから、
いくらなんでも、こうあっさりというのは
困ったもんだよ日本人になるから、
少しでも葛藤を書いた方がいいとアドバイスされて
あーだこうだ少し付け加えたのだが、
もともとそんな躊躇ないんでした、本当は。
そんなふうに印度本の自分を認められた瞬間、
知人から印度本を読ませたい人がいると注文があったり、
最近取材した芦屋釜の職人さんもわざわざ
印度本を取り寄せて読んでくれたことを知り、
ああ、自分が自分のことをどう思っているか、
それが人を通して反映されるって本当なんだと感じました。



仕事もそうで、毎日営業の喫茶店主らには
申し訳ないが自由業の強みとして、仕事は自分と相談しながら
今は体が動かないからやらない、
よし今だというタイミングで取り組む、
あとは好きなように過ごすという仕事スタイルを
罪悪感を抱かずに、より高めていくようにしたい。
気がつけば仕事の9割5分は珈琲関係で
自分じゃなくてもいい仕事の依頼は、なくなった。
仕事は何でも多ければ多いほどありがたいし、
その方が売れっ子じゃない?という考えでいた頃なら、
うわー、どうしよう、私これから大丈夫かしら?と
不安を抱いていただろうが、 今はこの環境に感謝している。
自分の役割を自覚して、そっちに突き進んでいく、
そうすれば天も嬉しくなって加勢してくれるのだ。
朝から「ねるっこ」で珈琲を3杯分いれた。
たっぷりの湯をドリッパーに注げば
シャワーとともに香しい匂いが台所にながれ、
いやー、気分がいい。
それではまた明日。

●祝!達成 めざせネクストゴール220万●
我らが「珈琲美美」森光宗男マスターの生涯
ただ一冊の著書「モカに始まり」を再販するための資金を
クラウドファウンティングで集めようと、
手の間の田中さんを 中心として動いています。

期限は11月6日まで、ネクストゴール220万に向けて、
つながりのある方々にお知らせいただけますとありがたいです。
森光さんを偲ぶメッセージも続々更新中。
森光さんのいろんなエピソード楽しいですね。
またご支援してくださった方々の
心温まるコメントにも胸があつーくなります。
https://readyfor.jp/projects/coffeemocha
フェイスブックも開設! 
https://www.facebook.com/tenomabunko/


<11月6日 メモリアルコンサートのお知らせ>



日時 2017年11月6日(月)
    18:00開場 18:30開演
場所 あいれふホール
   福岡市中央区舞鶴2-5-1 092-751-2827
料金 3000円(全席自由 260席)

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プログラム (一部)森光宗男さんを偲んで
  ゲスト/大坊勝次 聞き手/小坂章子

(二部)コンサート
北口大輔(チェロ)
つのだたかし(リュート)・冨山みずえ(歌)

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チケット問合せ/
事務局(田中)092-407-4836、美美092-713-6024
販売先/ マスカル珈琲、珈琲蘭館、美美など全国のコーヒー店
あまねや工藝店、福岡書芸院、工藝風向
チケットポート福岡パルコ店(福岡パルコ5F)

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                   (編集発行人 コサカ)



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