編集発行人 コサカが贈る勝手きままな
つれづれ日記です。ハッピーな日もブルーな日も
美味しい珈琲で、一息いれてください。

12月8日 「モカに始まり」完成と近況

完成しましたよー、森光さん。
生涯にただ一冊の著書「モカに始まり」産地紀行編





12月2日は、コーヒーを楽しむ会が
警固神社でありまして、130人くらいの方と
エチオピアのコーヒー、福岡の喫茶事情について語り合った。
メモリアルコンサートでもながした森光さんの
生前の映像も上映され、若いコーヒー屋さんも食い入るように
見つめていたのは嬉しい光景であった。
打ち上げは、森光さんの行きつけ、ヌワラエリア。
ご参加いただいた方、ありがとうございます。


四月と十月」の打ち合わせは、
牧野さんが指定した名曲喫茶「ルネッサンス」の人から
「音楽を聴いていらっしゃる方ばかりですので、  
  お話は困ります。席は、おひとりずつ座ってください」と
ガンとした態度で言い渡されるという事態が発生。
さすが牧野さん、何かやらかしてくれると、
声をださずに爆笑する同人であった。
まあ、せっかくだからコーヒーを飲んでと入店したはいいが、
今度はパシャパシャとフラッシュ付きで同人の
記録写真を撮り始め、すかさず店の人に
「写真もおやめください」と厳重注意を受けて
しまった
牧野画伯、店を出た途端、お腹をかかえて大笑いした。


結局、人数の関係でルノアールにも入店を断わられ、
話し合い先はデニーズに落ち着いた。
その後、銭湯と、もつ焼き屋を経由して懇親会場へ。
小春さんの小唄に感激してワインをたくさん呑んで
ホテルまでの帰り道は、今回初対面だったが
とても素敵な絵を描かれる、おまけに
とてもしっかりした落ち着きのある女性、
絵描きのミロコマチコさんに
途中までついてきてもらったことは覚えている。
ありがたいことだったなあ。
ただし、モンサカタで買った白いセーターと
赤いカーディガンの入った紙袋を山手線に置き忘れ
問い合わせたが見つからず。
前も、モンサカタのコートが神隠しにあったように
取材先で忽然と消えたことがあったんだけど、
今回もどこかにお供えされたのかもしれない。
そう思う事にした。
あーあ、ま、いっか。



東京の前日、国東の原木生しいたけをいただいたので、
とっさにカバンにいれてきていた。
顔がうかんだ蕪木さんに連絡したら、
店にいるけど 11時から打ち合せがあるとのこと。
どっちみちサッと渡したら帰るつもりだったので
駆けつけたら、その打ち合わせ客の到着が
遅れているらしく、少し珈琲をのみながら
話ができたのは嬉しいことだった。
美しい椎茸を前に、「柄にもなく写真を撮りたく
なりますね」と喜んでくれた蕪木さん、
なんと、明後日からエチオピアに行くという。
「本当はその前にフクオカに寄りたかったんですけど、
時間がなくて、でもとにかく行ってきますね!
思いたったら、即行動しないと
気がすまないんです」と顔を輝かせる。
いやー、すばらしい行動力。
こういう動きができる人は、案外少ない

多くの人は、言葉と行動がちがっても平気である。
自分に言い訳しながら、いろんな理由をつけて
それをよしとする。
だけど、まわりはそういうのを敏感に察知するので
そのたび、わずかだけども、
その人への信頼は目減りしていく。
あんとき、ああ言っとったよねという言葉は
笑顔の下にのみ込まれ、双方の間に広がる
ふっくらと耕されたはずの畑は、
みるみるうちに舗装前のサラ地になりさがる。
やる!と言ったことを素直に凸凹でもいいから
損得を超えてやる、それが思いもかけぬ人生の
展開につながるのだけど、それはリスクを受け入れた
人のもとに訪れる天からのサプライズだから、
事前には知らされない。
先が見えないなかで踏み出す
「一歩」にかなうものはない
のだ、やはり。




その後、古道具坂田へ。
坂田さんは、最近、愛車をももぐさにお嫁入りさせたとかで
落ち込んでいたが、坂田さんは若いですよ!と励ましたら
まんざらでもない顔で笑っていた。
茶色い19世紀のオランダのタイルを差し出したら
「民藝」最新号に載ってるのほとんど、この店で
売ってたものなんだよと、嬉しそうにみせてくださった。
強制的に、光原社から送られてきたという
美しい林檎をもたされ、失礼した。
その林檎は、四月と十月の同人のどなたかの手に
わたったはずだが、あまり覚えていない。




4日は、映像の仕事をしている友人に
2時間の映像に対して意見をもらった。
自分のなかではけっこう編集していたつもりが、
第一声が「で、こんなん、誰が見るん!?」。
森光さんやコーヒーマニアはいいとして
予備知識のない2割の人を放っておくような、
1秒たりとも見逃すなよという映像は、不親切。
自分が何をいちばん伝えたいのかという
「編集」から逃げとるように感じる。
それより要素を少なくしたほうが伝わるし
広く一般に見てもらえた方が森光さんも喜ぶと思うよと、
ねるっこで煎れた美美のゴールデンハラールを
片手に叱咤激励してくれた。


私は映像制作経験がほぼないくせに、
ナレーションや説明が一切ないマニアックな映像が
好きなもんだから、ひたすらそういう世界を
思い描いて編集していたが、それなら
この聞き取りにくい音声はなんだ、
ちゃんとヘッドホンをつけて音声をとってない
時点でそれはありえない!観る人にも失礼!と一喝され、
恥ずかしさと口惜しさで顔が紅潮したが、
まあ、それもそうだと納得。
短くしてナレーションを入れる方向で動いている。
が、たぶん今回申込んでくださった方には
マニアも多いだろうから、2時間不親切バージョンも
希望者にはお送りするかな。
ぎりぎりまで粘って作りまして
クリスマスイブまでには お送りしますので、
しばしお待ちください。



最近は、フジローヤル取材で岩手は釜石へ。
津波から6年の今でも復興状況はまだまだだったが、
人々はとてもおだやかで親切であった。    
もうもうと煙が立ち上がる近代の鉄づくりの    
発祥の地に伺うことができたことに感謝である。    
これから恒例のローカル線の取材があるなあ。
去年、森光さんの訃報をきいたのもこの取材の最中だった。
あれから1年、田中智子さんが頑張ってくださり
多くの協力者のもと、念願の
「モカに始まり」が完成しましたよ、森光さん。
ともかく映像の編集に邁進しよう。    
パソコンが古いのでナニカを取り込むにも    
ひと苦労だけども、一歩一歩すすんでいけばなんとかなる。

  
 
「んなぁー!!」
釜石みやげのマタタビの枝によだれ全開で    
食らいつくネコさんに、サンタさんが来て
良かったねと告げたら、さあさ、映像祭りじゃー。    
それではまた明日。


                   (編集発行人 コサカ)



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