編集発行人 コサカが贈る勝手きままな
つれづれ日記です。ハッピーな日もブルーな日も
美味しい珈琲で、一息いれてください。


5月23日 書店かっ!?


早くこの手にとって、パラパラしたい。



全国の珈琲店に卸す『珈琲屋』の注文をとっていたら、
だんだん拍車がかかってきて
締めきり日を待って集計してみたら、
都心の大型書店かっ!?というような、
もんのすっごい記録が樹立されていた。
えーっ、ざっと、730册でした。
いかに皆さんの期待値が高いかが伺われる数字に
嬉しくなって、鼻高々で編集者の方にメールしたところ、
深夜に以下のような内容の返信が。

すごい数ですね! ただ水を差すようで
申し訳ないんですけど、それだけの冊数へのサインとなると、
手慣れた人気作家でもそれなりの時間を要しますゆえ、
それをイベントの最中に大坊さんにお願いするのは、
送付の日程を考えると
あまりにも厳しいのではないでしょうか・・・。

ははっ、ははははっ。
ここにきてイエローカード一枚、ゲット。
いや、私も当初、サインは無理だろうと思っていたのですが、
途中で可能と聞いたもんだから、つい調子にのってしまった。
無我の境地でひたすら注文をとりまくった挙げ句、
締め日ぎりぎりまで冊数の集計も、経過報告もせずに
暴走したことを足の指先を縮めて深く反省したものの、
一部の店だけサインというのも悪いしなあ。
苦肉の策で、本ではなくサインした紙を別途送るという
提案もしてみたものの

「でもサインっていったら本にするものでしょう。
  紙なんて、俺だったら欲しくないよ」と大坊さん。
そ、そうかあ、まあそれもそうですよね。
そのうちだんだん今回はまず発送作業を優先させて
サインは追々全国を廻って・・・などと非現実なプランを
大坊さんが口走りはじめ、私は私で皆さんに電話で謝ろうと
覚悟を決めていたところ、なんと編集の方の
手早い段取りとあたたかいご配慮によって、
サイン用の730冊を倉庫から新潮社に
わざわざ運んでくださることになりましてん・・・。
ああ、もう、恐縮の極みです・・・。



反省と羞恥心からくる苦い照れ笑いを交えながら
大坊さんにその旨を報告したら、
「やったねえ!」とひと言。
世間知らずでごめんなさい。
でも、わが本心も「やったネ!」である。
皆さんが心から楽しみにされているのがわかるので、
より良い形でお届けしたいという気持ちが
先走ってしまった。
編集の方に謝ると、いえいえ本当にありがたいことで
謝られるようなことではないんですけど、
こちらもあまりの数に驚いて・・・
事前に一言いただけたら良かったんですけどと。
はい、ごもっともです。
だけど私もまさかここまで増えているとは思わなんだで・・・。
「小坂さん、営業でもやっていけますよ」
笑いながら言われたが、思い込みが強い上に
自著じゃないからここまでやれたのだろう。
まあ、何ごとも無難に済ますより、やるだけやって
いきすぎたりドジったりして注意された方が
まだいいよねと自分を慰めた。



とはいえ、大坊さんひとりにサインを
お任せするわけにはいかないので、
美美&森光さんの貴重な篆刻を持参して
森光さんの代わりに押させていただくことにした。
というわけで8日間も東京にいることになりました。
もうここまできたら、頭のてっぺんから爪先まで
『珈琲屋』に浸かってやろうじゃないか。
6月1 日には、九州でも各社にて新聞広告が出ますのでお楽しみに。
「九州喫茶案内」の写真選び、
心ここにあらずでなかなか進まず。
それではまた明日。



<出版イベントのお知らせ>
2018年5月31日(木)〜6月12日(火)日休
「珈琲屋 大坊さんと森光さんと」
新潮社

珈琲の神様、ありがとう----

山陽堂書店
のご近所にあった『大坊珈琲店』
(2013年末に閉店)の大坊勝次氏と、
福岡『珈琲美美』の森光宗男氏(故人)。
世界でも稀有な喫茶文化が広がる国内はもちろん、
「ブルーボトルコーヒー」の創業者を始め、
海外のコーヒー好きからも尊敬される
「焙煎とネルドリップの名人」ふたり。

森光氏が亡くなるまでに行われた、
珈琲をめぐる3回の対談を再現する一冊が、
ついに刊行されることに。
珈琲とはなにか。珈琲を淹れるとは? 
お店には何が必要か?美術、音楽、店に来てくれた
お客さんたち----そして、人生とは。

往年のファンから、珈琲屋を目指す次世代まで、
珈琲という共通語でつながった
すべての人に贈る珠玉の対談本。

取材の際に撮られた、ふたつのお店の写真展示を行います。

*写真撮影は、一部のコーナー以外はご遠慮いただきます。

◇大坊勝次(だいぼう・かつじ)
1947年岩手県盛岡生まれ。南青山の喫茶店「大坊珈琲店」店主。
1975年の開店以来、自家焙煎にネルドリップというスタイルも、
内装も変えずに営んできたが、2013年12月にビルの取り壊しに
より惜しまれつつ閉店した。


◇森光宗男 (もりみつ・むねお)
1947年福岡県久留米生まれ。 高校卒業後、桑沢デザイン研究所
(専門学校)へ。ハワイ・オアフ島に半年間滞在した後、1972年
東京・吉祥寺の珈琲店「もか」に入店。標交紀氏より5年間指導を
受ける。1977年福岡市今泉に自家焙煎ホーム・コーヒー販売、 ネ
ル・ドリップの店「珈琲美美」を開業、2009年に 市内赤坂に移転。
2016年12月に死去 (お店は妻の充子さんが引き継いで営業中)。


●主催 山陽堂書店&新潮社
●写真 菅野健児
●協力  大坊勝次&惠子


【一日珈琲店のご案内】

展示期間中の6月1日(金)・2日(土)、
山陽堂書店3階で大坊勝次氏が喫茶営業を致します。

予め下記事項をご確認のうえお越しください。

・営業時間は13〜17時となります。
(※受付は12時半より)
2階ギャラリーにて受付(会計)を済ませた方から
順にご案内致します。
代金(700円)と引き換えにお渡しする整理券を持って
2階ギャラリーまたは1階書店にてお待ち下さい。

・提供できる数に限りがある為、17時以前に
営業終了となる場合もございます。

・2杯目を希望される方は再度受付をお願い致します。
・予約は承っておりません。
  電話でのお問い合わせもご遠慮ください。
・珈琲豆の販売はございません。


                   (編集発行人 コサカ)



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