自動吸引マニュアル2

 

2.自動吸引の仕組み

2-1.基本構造

 気管カニューレ内に侵入した「たん」を、カニューレ内にある吸引孔から持続的に定量で吸引排除する仕組みとなっています。これまでカフより口側の部分に溜まった液体を吸引するサイドチューブは多くのカニューレがつけていましたが、気道部分となるカニューレ内を吸引する仕組みを持つカニューレはありませんでした。そのため、換気時に異音がしたり、気道内圧が上昇したときは、気管カニューレに吸引カテーテルを挿入し、用手的に吸引を行うことが必要でした。しかし、そのような状態は、カニューレ内でたんが気流を阻害していることがほとんどであることが判りました。そこで、カニューレ内に吸引孔を設け、常時少量ずつ吸引を行うことによって、患者の換気量を確保したうえで、たんを持続的に吸引排除しようという仕組みにしました。

カニューレ内吸引を低量持続吸引することが自動吸引の仕組みです。センサーやモニタリングの必要のない単純な吸引システムであり、安全に終日たんの吸引が行えます。
実際に自動吸引を人工呼吸器使用中の患者に実施しているところ。毎秒10ml以下の低量で持続吸引をしています。

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