自動吸引マニュアル3

 

2.自動吸引の仕組み

2-2.吸引用カニューレ

20105月に医療器具として薬事承認された、高研ネオブレスダブルサクション(以下、ダブルサクションと略)を使用します。これはカニューレ内に吸引孔のある、世界で唯一の気管カニューレです。医療器具として承認されていますので、費用負担や請求方法はこれまでお使いの気管カニューレと同様です。ダブルサクションのカニューレとしての基本的な構造は、既製品である高研ネオブレス単管と同じです。ネオブレス単管をお使いの患者さんには、カフエア量も同じとなります。しかし、他社のカニューレを使われていた方は、カフのサイズや、カニューレの太さの表示が違いますので、ご注意ください。多くのカニューレがID(内径)表示で太さが指定されていますが、ネオブレスはOD(外径)表示となっています。これまでのカニューレと同等の外径サイズを用いてください。また、ダブルサクションは、二週間に一回以上の頻度で、新品に交換してください。カニューレ内吸引ラインは、開放するとエアリークの原因となりますので、低量持続吸引器に接続していない場合は、必ず蓋をするか、スリット板で回路を閉鎖してください。詳しくは、ダブルサクションマニュアルをご覧ください。  
2013年12月、新たな気管カニューレが登場しました。コーケンダブルサクションカニューレです。ネオブレス・ダブルサクションタイプに比べて、カニューレの角度やカフのサイズなどが他の一般的なカニューレと同等になっています。これまで移行が難しかった患者さんでも移行が可能になります。コーケンダブルサクションカニューレ(新型)の詳しい説明は、こちら

高研ネオブレスダブルサクション。
外付けのカフ上吸引ライン(クリア)と、カニューレ内吸引ライン(オレンジ)が造設されています。
カニューレの先端部分のやや内側にカニューレ内吸引孔が設けられています。持続吸引を行っても気管粘膜を吸着することはありません。
2013年12月発売のコーケンダブルサクションカニューレ。ネオブレスダブルサクションタイプと同じく、カニューレ筒内吸引孔が設置されています。内方吸引孔にはバルブがついていて、ラインから外しても換気リークが生じません。カニューレのカフや長さ、角度などはより一般的な形状です。これまでネオブレス・ダブルサクションタイプを使われていた患者さんには、外径の等しいサイズを選択してください。これまでより吸引ラインも太くなっていますので、詰まりにくくなるのではないかと期待しています。

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