自動吸引Q&A No1 適応

 1.    どういう患者が対象ですか

すべての気切患者が対象になります。自発、人工呼吸を問いません。ただし、カフ付きの気管カニューレを装着している患者が対象ですので、レティナなどの気管切開保持のみの患者さんには自動吸引を行うことはできません。

 2.      どのような患者が有効でしょうか

自動吸引で最も有効に吸引できるたんは、上気道からの垂れ込みです。したがってALSなどの神経難病や、中枢神経疾患などで気管切開を受けている患者が最もよい適応となります。これらの患者では、のどの機能が低下していて唾液や鼻汁が容易に気管内に垂れ込むからです。逆に、呼吸器疾患のために気管切開をしている患者では効果は限定的となります。ただし、自力で咳ができて痰を気管カニューレまで押し出せる患者にとっては有効になることがあります。

 3.      しない方がよい疾患はありますか

しない方がよい疾患というのはとくにありませんが、肺の奥(すなわち下気道)から大量の痰が出ている患者に対する効果は限定的です。このような患者では無気 肺対策のための排痰手技が必須です。自動吸引の効果は、気管カニューレ内で痰が詰まり、窒息する怖れを減ずる程度のものにならざるを得ません。 

4.喉頭分離術を受けている患者は

 口から食べ物を摂れる患者で、誤嚥を防ぐため喉頭分離術という手術を受けている患者さんがおられます。この場合は、気管カニューレが入っていますが、唾液などの口腔、鼻腔からの液体成分が気管の方に入ることはありません。したがって、自動吸引の効果はあまり期待できないことになります。

2017年3月追記
ただし、実際に喉頭分離手術を受けた方で、自動吸引が有効と言われる患者さんが存在します。分離手術が完全でないとか、瘻孔があるとかの原因がある可能性がありますが、分離手術を受けても痰でお困りの患者さんは、一度アモレをデモで体験してみる価値がありそうです。

自動吸引Q&A目次

No1 適応

No2 導入

No3 吸引実施

No4 故障?

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