Dr Makotyの近況報告2009

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12/21 同僚の体調不良や、新採用Drの退職などで混乱があって、今年はついにALS国際会議に行けませんでした。6年連続して出ていたし、あの会議で知己になった方も多いので、今年も是非と思っていましたが、仕事には勝てないというところでした。大変だった今年もあと10日ほどとなりました。すでに何回かの忘年会もこなし、あとは年末の大掃除が待っているくらいでしょうか。医療崩壊といわれる昨今、なんとか無事にこの時期を迎えることができたのは僥倖でした。一日一日かみ締めるように仕事している現在ですが、来年はもう少し仕事にかかる温度が上がるといいなあと思っています。来年こそは、皆様に大きなプレゼントをしたいと思っています。何って? 自動吸引ですよ。もう忘れられたかな。年明けの早い段階で何か発表できることになるといいのですが。それでは皆様、よいお年を。私は年取りは県南佐伯方式で、大晦日におせちいただきます。正月は実家の掃除に帰らないといけないので、この年末年始はお掃除週間です。
そうそう食べ物ネタを一つ。大分市にはなまるのライバル、丸亀製麺が開店しました。早速行ってみましたが、私の評価はいまひとつ。大分市では撤退してしまいましたが、私、今でもはなまるの印象はよいのですよ。実家に帰ったりしたときは必ず一食はいただいています。丸亀ができて感じることは、はなまるの美点は、あの太い角切りの麺そのものなんですね。そこんところが丸亀、いまいち思い切れてない、なんて思うのですよ。
11/10 先日夜、大分市内のある踏み切りを渡ろうとして、あっ、これだったんだと感じて冷えました。その踏み切りは、私のヨットのクルーをしてくれていた友人S君の奥さんが、車で立ち往生し、列車にはね飛ばされて亡くなってしまった踏み切りなのです。当時、お悔やみするとともに、どうして大人が踏み切り事故なんかに遭うんだといぶかったものでした。何か考え事していたのか、渡ろうとして遮断機が下りてきてパニックになったのかなど疑問が残りました。その踏み切りは、鉄道の両脇に道路が2本平行し、それをつなぐとう構造になっています。私が渡ろうとしたときに、カンカンと警報機が鳴り出しました。踏み切りの前で一旦止まりましたが、そこは道路上であり、後ろから来る車を止めてしまうのです。少し躊躇して、まだ、遮断機は下りてこないな、じゃ渡ってしまおうと発進したのです。渡りきったとき、あの事故が思い出されたました。これなのか、と。おそらく彼女も同じ状況だったのではないでしょうか。後ろから他の車が来て、自分が道路を塞いでしまうことに気兼ねし、まだ遮断機が下りてこない踏み切りに入り、そこで前方の遮断機が下りてきたのではないのか・・・。同時に後ろの遮断機も下りてきますから、身動きとれなくなってしまったのでしょう。あるいはせめて車から降りて逃げようとしてシートベルトが外せなかったのかもしれません。そこは警報が鳴り始めてかなりたってから遮断機が下りるように設定されています。そこに微妙な時間があるため迷ってしまうのです。その踏み切りは他にも事故の報道があった、魔の踏み切りなのです。今回その理由が判ったように感じました。心の陥穽に触れる事態がそこにあるのです。警察も、踏み切りの手前に両方向とも一時停止のマークをつけたりして考えてはいるようです。警報を遮断機よりずいぶん早く鳴らすというのも対策なのかもしれません。しかし、何より効果的なのは、迷わせないというメンタル面からの対策ではないでしょうか。警報とほぼ同時に遮断機を下ろしてしまえば、たとえ後ろから車が来ていても、渡ろうかどうしようかと躊躇する必要がなくなります。そういう対策こそ有効と思うのですが。
11/5 新型インフルエンザがやっと身近にも迫り、ここ2週間くらいは中学生、高校生の患者がかなり来るようになりました。ただしワクチンはまだまだの状況です。妊婦さんとかリスキーな方からうつという方針のようですが、流行をワクチンで止めれると思うなら、まず学生じゃないでしょうか。そしてワクチンが効くかどうかもそれをやれば明確になりますよ。つまり、既に感染した生徒はおそらく完全な免疫がついているはずです。現段階でまだ罹っていない生徒に、ワクチンを打つと、既感染者、ワクチン接種者、非感染のワクチン非接種者の3群ができます。これがこれからの感染にどういう状況になるかを観察するわけです。ワクチン接種者が、既感染者と同等に感染しないならワクチンは有効。逆に非接種者と同等の感染率を示せば無効。その中間なら一定の効果ということになります。まだまだ感染は続くでしょうから、今のうちに学生さんに接種して、結論を得たいですねえ。
10/19 職員旅行に午後から一人で車で追いかけて合流してきました。行き先は長崎。今回一人で追いかけてでも参加したかったのは、翌日に軍艦島上陸というプランがあったからです。私たちが小学生のころ、社会科の教科書に、この軍艦島の写真が載っていました。もちろん廃坑になる前の最盛期じゃなかったんですかね。良質の石炭が取れる海上炭鉱と紹介されていました。今から35年前に廃坑、無人島になり、外洋の吹きさらしのなかに置かれた結果は、すさまじい荒廃化が進みました。これが全景。上陸して撮ったのがこれ。わずか35年でこの荒れ方は凄いです。これは波の力ですね。台風や冬の季節風で打ち込む波の威力のせいでしょう。しかも打ち込まれた海水は鉄を腐らせ、木を傷めますから、メンテをしないとこんなにしてしまうのかとその威力に感心します。
さて、一人で追いかけたわけですから、帰りも一人。バスで気楽に帰るわけにはいきません。実は見ておきたいものが二つありました。諫早干拓と普賢岳火砕流の跡です。諫早干拓は、堤防が一直線の道路になっています。この写真では、向かって右が淡水人造湖。左が海です。一見どちらも同じ青のようですが、よく見ると同じ空の下で、左は真に青く、右は褐色がかっているのがわかると思います。海側に近づいたのはこれ。波打ち際の石には牡蠣がついています。淡水湖に近づいたのはこちら。水は汚れ、石には何の生物もついていません。諫早湾を締め切って、人造湖にするというのは、巨大な汚水溜めを造ったようなものなのです。私の実家のある倉敷にも、児島湖という汚く臭い人造湖がありますが、あんなものをこの環境の時代に造ってどうするのでしょう。どうせなら人造湖など造らず全部干上げて陸にしてしまった方が有明海のためじゃないかと感じました。最後に訪れたのは島原の普賢岳。これが全景で、ここから先には入れません。こちらは隣の眉山から見た火砕流の通り過ぎた跡。草原になっています。多くの方が火砕流に巻き込まれて亡くなった定点という場所はここより少し下側です。
10/17 PCをにらみながら論文作成にかかりきりの妻を横目に、家に帰ってパスタ茹でて、プッタネスカ風に仕上げ、この春から帰ってきている三男と夕食食べてから近所の映画館にレイトショーを見に行きました。「私の中のあなた」。ネタばらしはできませんが、なかなかに深みのある佳作だと思いました。キャメロン・ディアスの演じる闘う母親の凄みと、白血病と合併症に苦しむ姉の静かな演技がとても対照的でした。それと主人公である妹の方は、ついこの間DVDで見たばかりの「幸せのレシピ」のゾーイちゃんだったのも何かのご縁かな。医療ドラマを作るレベルでの彼我の差を感じずにはおれません。かなり不自然な設定で興味をひきつけ、最後に納得の結論につなげる、やや過剰とも思える一ひねりに嫌味がないところがよく出来ていると思いました。監督の力量なんでしょうね。
10/1 楽天の鉄平がこのところずーっとパリーグの首位打者を維持していますね。私の往診先の難病患者に、もと地元実業団チームの監督をされていた方がいて、近ごろ話がはずみます。今年はパリーグの鉄平とセリーグの内川が楽しみですなあ、と。どちらも年間首位打者候補。どちらも同年の大分出身なのです。鉄平君は、うちの次男と同じ少年野球チームでチームメートでした。4年生くらいからもう試合に出るなど、凄くセンスがあるのは私らにもわかりましたが、最初はキャッチャーで球はポロポロ落とすし、打てば肝心なときにいつもポップフライ。あの彼がついにここまで来たことに感動です。中学、高校のとき、近所ですから、よくうちの二階で何人か一緒に転がっていました。鉄平、がんばれ!うちの次男も先月第一子誕生です。おめでとう。こちらもその分歳とったわけか。。。
9/24 何人かのかたから私も共著で参加させていただいた「在宅人工呼吸器ポケットマニュアル」の感想をお聞きすることができました。小さい割りに高いねとか、字が小さくて大変というご指摘もありましたが、具体的な内容になっていてとても参考になるとか、倫理の問題も逃げずに書かれているのがよい、などの肯定的なご評価をいただきました。私の分担している気切人工呼吸の部分も、NIVからの段階的な移行ということに重点を置いて書いています。これはこれまで大分で実践してきた医療のエッセンスでもあります。NIVが最後などではない、気切こそNIVをながく続けるために必要という一見反語のような内容について説明することを主眼としました。ALSの訪問看護にとどまらず、全てのこの疾患のサポートに関わるかたの必読書だと思っています。また、お読みになられた皆さんの意見は是非医歯薬出版の担当者に是非お送りください。さらにスムーズで良好な在宅医療を確立するために、お願いいたします。
8/24 選挙で落とそうと思ったら、もう通った、当選間違いなし、と言いふらすことです。だから、選対は本当は大丈夫と思っても、まだ足りんまだ駄目とひたすらいい続けることが必要だと聞いたことがあります。たしかに、もう大丈夫とその手の人に告げられた知り合いが、蓋を開いてみると、0.6票差で次点となってしまったことがありました。今、民主党が300議席オーバーだとかしきりにマスコミに書かれていますが、これは念の入ったマスコミの選挙妨害ではないかと思えます。あと一週間で選挙です。自民党が一昔前の社会党のような議席に本当になるんでしょうか。するとそのあとの軌跡も同じようになるのでしょうか。
8/18 昨年、胆石で入院中だったころ、原稿を書いていた本(在宅人工呼吸器ポケットマニュアル,医歯薬出版,\2730)がついに出版されました。編集は、ALSのお母様の介護にとどまらず、ALS協会の理事、国際同盟の理事、さらに立命館の大学院生と八面六臂の活躍をされているスーパーウーマン川口有美子さん。ここが出版社のサイトです。小さな本の割りに結構高い値段ですので、買おうという意欲をそがれるかもしれませんが、実は細かい文字で内容たっぷりなのです。私も編集者から、世間の常識にとらわれず、先生の信念をぶつけてくれたらよい、という嬉しいお言葉に乗せられて、相当気合を入れて書きましたが、本が出来てみると、他の著者のパワーや力量に押されているなあと思ってしまうような豊富な内容です。見かけはハウツー本ですが、しっかり思想のある内容になっています。しかも理科系と文科系があって、それぞれが自分の思いをきちんと書いているのです。是非ご一読を。
8/3 8月になりましたが、今日もほぼ曇りで夕方は雨。おかげで暑さはしのげますが、ここ大分はまだ梅雨明け宣言がありません。まあ、宣言があっても「もどり梅雨」とかいって実態は夏にならないなんてこともありましたから、この時期まだ明けないというのは珍しいことでもありません。最近でも2003年は、8月より9月の方が暑くなったということがありました。
さてトヨタもホンダも売りはハイブリッドですが、日産は普通車サイズで電気自動車らしいですね。ちょっと出っ歯のティーダみたいな車を出すらしいですが、やはり電動オンリーというのは少し怖いです。肝心なとき要充電といって切れてしまうケイタイみたいなことが起こるのではないでしょうか。確かに通勤で10キロくらいしか走らないなら週一回の充電ですむでしょう。しかし、ちょっとその間に少し遠出して、気がついたら容量不足で帰れなくなったらという怖れはないのでしょうか。以前、燃料噴射装置の不調で、通勤も無事終えられるかどうかわからないという不安を持っていた時期があった私には他人事ではありません。せめて電気がなくなっても、なんとか家に帰り着く程度のマージンが欲しいですね。つまり、補機です。時速50キロくらいしか出なくていいですが、それでもなんとか帰れる、そういうものです。モーターだけでなく、昔の軽のエンジンでもいいですから、それもハイブリッドみたいなお金のかかる複雑なリンクはいりませんから、装着してほしいものです。燃料だって10Lも積めれば十分です。その安心感があればあっという間に電気自動車も普及するように思いませんか。主機の大型エンジンの他に小さな船外機を補機に持つボートだってあるのですから。
7/16 関東が先に梅雨が明けたようですが、ここ大分も連日暑い日が続いています。ただ、突然ざあっとくる雨があってその後は少し涼しくなるので助かっています。半明けの御利益なんでしょうか。そろそろ夏の代表、セミの季節になってきました。昨日今年初めてのクマゼミのワシワシという鳴き声を通勤のとき聞きましたが、いまだにひとつ不思議に思っていることが実はあります。この夏のセミが鳴きだす少し前に、7月初旬に、おおむね雨上がりの夕方、ギース、ギースと合唱しているのはなんというセミなんでしょうか。声のでかさから、これは間違いなくセミだと思うのです。近くによらないとわからないキリギリスの類の音量ではありません。以前これはハルゼミだと思っていましたが、ハルゼミが鳴くのは4月から6月のようですから時期的に少し遅れます。クマゼミがちゃんと鳴くまでの予行演習をしているのでしょうか。しかし林の中からかなり一斉に鳴いているようですから、やはり別の種じゃないかと思うのです。毎年この鳴き声を聞くと不思議に思っています。昆虫少年だった子供のころからの疑問なのです。子供電話相談室に聞いてみたいものですが、年齢制限越してますからね。実は小生、小学生のときに学校代表で、この番組に出たことがあるのですよ。あのころからムチャク先生なんて方が回答されてましたね。
6/21 私は2週間に一回県南の佐伯に行き、クリニックの外来診療と在宅難病患者さんの往診をしています。おととい、大分での午前の外来を終えて、昨年開通した佐伯までの高速を走り、市内をとおり、城南中学の前をとおる抜け道に入って少し行ったところで、あっと目をみはりました。左を流れる中江川の川端に目にも鮮やかな青い花満載の木があるのです。その青の美しさは、まるでラピスラズリのようです。最初は花の色の濃い桐かなと思いましたが、近づいてみると葉がねむの木のようで、桐の大きな葉とは全く違います。翌日撮った写真がこれ。曇っていて、青空の中での鮮やかさがなかったのが少し残念でした。花のアップはこれです。ランの花のようですね。
帰ってネットで調べてみますと、これはジャカランダという木のようです。なんでも世界三大花木のひとつらしく、LAにはこれの並木道などもあったりするそうです。これまで何年もここを通っていたのに全く気がつきませんでした。
6/4 少し前のことになりますが、韓国の元大統領が自殺を遂げましたね。たしかその遺書だったと思いますが、「いまは何も読めない、何も書けない」ということを残していたと思います。あれは覚悟の自殺なのでしょうか。私はそうではないと思います。あれは、うつによる自殺です。重症のうつに陥ると、本も読めず、新聞もよめず、ただただ罪悪感が嵩じるという状態になってしまいます。そしてその心理状態は容易に自殺に踏み込んでしまうのです。およそうつには縁遠いと思われる政治家も、やはりうつには陥るのです。もしあなたの身近な人が、本も新聞も読めない、と言い出したときは注意が必要です。しっかり見守らないとあっという間に自殺を完遂することがあると、肝に銘じてください。されてからでは取り返しがつかないのですから。
5/19 テイジン在宅医療との議論は、同社福岡営業所所長が「誤った判断」をし、全九州内支所にその旨命令していたということが判明し、一件落着となりました。わが国のこの分野のリーディングカンパニーともいえるテイジンがこのようなお粗末な営業実態があったことも驚きですが、現場もおかしいと思ったら本社に問い合わせるくらいの考えがあってもよいのではないかと思います。違いますか、現場の社員の皆さん。
さて、人工呼吸器もいろいろトラブルが起こっています。昨年まず最初に議論したのはニューポートベンチレータです。この社が製造する在宅用人工呼吸器であるHT50の換気量の変動があまりに大きく、そのため患者の気道内圧が私たちの推奨する20hPaの上限値を簡単に超してしまうのです。かといって変動の生じる気道内圧を全て20以下にすると、平均換気量が下がってしまいます。彼らはFDAで認可された条件は±10%だと強弁していましたが、それなら500mlに設定すると450〜550mlという100mlにもなる変動幅を許容せよ、ということになります。私は彼らに対し、これは単なる変動幅ではなく、制御の質の低さだと指摘しました。しかも実機ではこれを超す変動もあることも示しました。このHT50は、一回ごとに換気量を自己測定していながらこのような変動が出るのなら、測定する意味がないではないか。もし変動させるのなら、換気量を固定し、吸気時間の方で変動させるべきではないかと要望しました。HT50には、このほかにも呼気弁の位置によってPEEPがかかってしまうという事態も頻発し、私たちにとってとても使いづらい人工呼吸器というイメージになってしまっています。PEEPがかかってしまううえ、変動幅が大きいので、最大気道内圧が跳ね上がってしまうことがあるのです。在宅人工呼吸管理は、まず気道内圧のチェックからというのが持論の私としてはこの状態は納得できないわけです。
そこで最近はもっぱらレジェンドエアを推奨してきました。しかしこの機種にも問題があることがわかりました。私たちが使っていた機種で、400mlの設定が一年後250mlに落ちてしまっていたものがあったことが判明したのです。患者にはその間無気肺が生じて気道内圧が下がらなかったため気づくのが遅れてしまったのです。以前から、レジェンドエアはオーバーホールで交換すると患者が苦しい思いをするということがよくあり、換気量の設定がルーズなのではないかという批判をしていたのですが、最近になってIMIからの説明では、差圧装置を用いて自己換気量を測定しているが、測定回路にホコリが付着することにより過大に測定してしまうという問題があることがわかったということです。つまり実際より大きく測定してしまうために、設定値より少ない換気量を出してしまうという問題です。IMIは、この現象が、7ヶ月目以降に顕在化するとみていて、現在はレンタル機は半年ごとに交換し、クリーニングしているということです。先日IMIと、レジェンドエアの現在の親会社であるタイコの担当者が当院に来て説明されました。こちらからはエアフィルターの精度を上げるか、ホコリを吸い込まないよう回路上の工夫をしてほしいと要望しておきました。レジェンドエアをお使いで、換気量が落ちているように思われる患者さんは、是非ディーラーに実測測定を要請してください。
3/25 ALSで在宅療養をするとなると、どうしてもテレビを見ることが中心の生活になります。大相撲があったり、オリンピックがあったりだと皆さん生き生きしています。昨日はWBC。往診による家々で、引き離したり追いつかれたり。でも最後の9回裏と10回表は筋ジス患者さんのおうちで、ご家族とお茶のみながらみんなで観戦しました。結果はご存知のとおり。ダルビがカルビに勝ったとか、ホスト軍団、お相撲さんチームに大勝利とか言いながら楽しめました。しかし、この大分では、裏番組の高校野球も見逃せません。なんせ県内一の進学校、大分上野が丘高校の甲子園での一戦が同じ時間帯にあったのです。しかも相手はあの箕島。もちろん偏差値以外で勝てるなんて誰も思ってはいませんが、最後に一矢というか3点入れてくれて大いに嬉しかったですね。他県の皆さんはご存知ないでしょうけど、大分で上野に入ったといえば、それは親としては誇らしいものなんですよ。残念ながら私はその感激に無縁でしたが。野球部枠があるわけでもありませんからね。ですから、今回の堂々の戦いぶり、実に天晴れだったのですよ。30数点対ゼロなんて予想していた人だっていたぐらいですから。
3/23 20日の祝日、少し時間ができたので、シネマコンプレックスに行ってみました。ワルキューレあたり見るかなんて思って。しかしお目当てはその時間になく、仕方なく今から始まるぞ、というのでチェンジリングの券を購入しました。他の映画のときに、このチェンジリングの予告編は見てはいました。クリント・イーストウッド監督です。あの硫黄島です。ただ予告編見る限りは、なんか際物風な感じで(予告編がそういう煽り)、あまり食指動かなかったのです。で、見てみて、それはもう満足。途中から、これは凄いぞ、と思わず声が出そうになりました。画面の暗さはミスティック・リバーあたりの雰囲気がありますが、今回は「真実の物語」という設定の迫真があります。最初の導入で違和感あふれる設定は、話が進むと、観客は誰もが納得の展開になります。なんせ僕らはこの事件知らないですからね。しかし、唯一映画の主人公のアンジェリーナ・ジョリーだけが納得しない、という結末。でもまれに起こる不幸というのは、こういうものかもしれないな。そういう不幸に陥った主人公はあくまで正気で、社会が異常なんだけど、本人の正気を社会が理解したときには、本人は異常の領域に進んでしまっている、という怖い展開ともいえます。イーストウッドの力量を、硫黄島シリーズとは別の意味で感じてしまう佳作だと思います。映画好きなら必見です。
3/17 1月が結構寒かったのに2月が驚くほどの暖かさで、普段なら3月一杯は営業する西日本のスキー場は軒並み2月中に今シーズン終了に追い込まれてしまいました。次男の結婚式がバレンタインデー当日にあったのですが、チョコも溶ける暖かい日で、もうほとんど夏日。この冬は11月ころから寒く、地球寒冷化なのかと思ったりしましたが、2月で辻褄合わされてしまいました。しかしABCニュースやCNNでは北米は大寒波のニュースばかりしています。そして3月。14日が思わぬ寒さで、四国を車で走っていると外気温4度台に震えました。でも16日からは一気に暖かく、それも車内では暑いほどの暖かさで、これは本物という感じです。今日の往診も、車の窓を開けないと汗が出るほどでした。外はコブシが満開で、桜の開花宣言もあったようです。となると来週は満開です。こころの中まで暖かくなるといいですね。本当に昨年秋から景気も経済も政治も人心も大寒波が続いてきましたから。医療は好況もないけど不況もないと言われてきました。しかしこんなに働いても、ほとんど歩留まりがないというのは苦しいです。おそらくどこも同じなのでしょうけど。
1/15 1月になると早速あるのが、厚生労働省研究班の報告会です。私は難病地域医療班(糸山班)の自動吸引装置開発のプロジェクトチームで分担研究者をしていますので、お正月はこの準備で大変です。今回は(も、かな)何人かの患者さんの急変などもあってなかなか時間がとれなかったのですが、なんとか準備が終わり、発表してきました。今回は、72時間卵黄連続吸引試験の結果と、2名の臨床使用結果です。どちらも非常に良好な結果を得ることができました。実用性については、十分に完成できる段階に届いたのではないでしょうか。お聞きになられた皆さんに聞いてみないとわかりませんけど。さて、この報告会の間、何度も病院からケイタイで呼び出され、会場の中と外を行ったりきたりする羽目になってしまいました。出発時は、久しぶりに皆さん落ち着いて、今回は大丈夫と思って出たのですが、そううまくはいきませんでした。この一年間、TMVでがんばってきたじん肺患者さんが急変し、一生懸命東京から指示を出しましたが、病院帰着まであと2時間ということろで間に合いませんでした。残念です。私が東京に出ている間、カバーしてくれるはずだった若手Drがなんとインフルエンザでダウンしてしまい、名誉院長に病院全部の負担をかけてしまったのも想定外でした。申し訳ないです。
ところで東京に出ている間、夜は日程がありませんので、これは見逃せない、と思っていた映画に行ってきました。ゲバラの映画といえば、お分かりでしょう。「チェ、28歳の革命」つまり、前編のほうです。さすが東京。やや偏ったこういう映画も、会場一杯の人が入るのですね。大分ならちょぼちょぼ。いいところ10人くらいでしょうか?全編スペイン語が飛び交うのですから相当疲れます。たまに出てくる英語が嬉しい感じ。大してわかるわけではありませんが。しかし映画みても、なんで彼らがキューバで勝ったのかはさっぱりわかりませんでした。ゲバラマニアのための映画なんでしょうか。考えてみたら、キューバ革命といっても、結果しか知らないもんな。俳優もそっくりさんを選んだのでしょうが、ゲバラというより古谷一行に似てると思ってしまい、いまいち入れませんでした。でも後編も見るぞ。
1月1日

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。といっても昨年秋からの米国金融崩壊からはじまる全崩壊のような経済状況のうえ、中東は戦争状態に入ってしまっていますし、インドパキスタンの核戦争さえ起こってもそう不思議でもない混乱した状況になってしまいました。救いは今のところSARDSも新型インフルエンザもパンデミックを迎えていないということでしょうか。混乱する社会状況に陥るなら、医療だけは埒外ともならないでしょうから、やっと医療をめぐる厳しい状況が認識され、改善される流れも止められるのではないかと危惧せざるを得ません。
年末年始を職も食も失い、住むところさえない悲惨な状況に陥らされた多くの方々がいます。しかしこの国はそういうことを目指してきたのです。ヨーロッパの先進国では、臨時雇用労働者が10%程度であるのに対し、わが国は30%を越すまでにしたのはこの国の政治です。「国際競争力」を呪文のように唱え、国民を捨ててもよいという決定をしたのがわが国の政治です。では、切捨て自由の臨時や派遣がなければ企業はたちどころに倒れるのか?それならヨーロッパの企業は全滅するのか?ということです。企業にも基本的な生存本能がありますから、必死で生きていこうと努力します。無論そのなかには労働者に負担をかける部分もあるでしょう。しかし、雇用を臨時や派遣にのみ依存すると、そのような努力をしなくてもいい、企業のとってとても楽だとなります。企業が楽をする代わりに、切り捨てられた国民が苦をみるということになります。本来企業は生存本能からそれを望みます。雇用を臨時、派遣化するだけでなく、正職員にもホワイトカラーイグザンプションを強いようとします。そして、そのような企業のわがままを放置したら、国民のほうはひどい状況に陥るのは自明です。それを調整するのが政治の役目のはずです。しかしそれをしてこなかった。企業のやりたいようにやれるように政治を誘導してきた。それがこの間の新自由主義という流れだったと思います。やりたい放題をしたあげく、ついには自ら虚構を積み重ね自滅したのが米国の経済であり、それを見習ってきたのがわが国の政治だったと言わざるをえません。全てを国民の利益に、とは言いません。企業と国民の利益をきちんと調整し、共存できるように運営することこそ政治の役割だと思います。米国ではオバマがどのような手をうつのか注目です。そしてわが国は。。。経済も、医療も、本来は国民の幸せのためにあるのだということを忘れずにいたいものです。私自身、医療機関の管理者であり、理事でもある立場からとても困難な運営をする責任の重さとつらさを感じながら、本拙文を新年のご挨拶に代えたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。

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