多形滲出性紅斑

手足を中心に生ずる浮腫性滲出性の紅斑です。丘疹状の形状で水疱状のものもあり、痒みを伴って遠心状に拡大します。原因はバイ菌やウイルスの感染と言われていますが、一方で薬の副作用で発症する多形滲出性紅斑もあり、これは命にかかわる程に重症化する傾向にあります。


感染症に起因するタイプは抗ヒスタミン薬の内服とステロイド外用剤での治療が一般的で、これで治らない場合には両者を合わせたセレスタミンの内服をします。薬剤性の重症例は熱傷センターのある施設で高度集中治療をします。

多形滲出性紅斑を根本的に治すには

何故に多形滲出性紅斑を発症したのか、漢方の基準で改めて検討するのです。

(注意)下記は三物黄芩湯の多形滲出性紅斑への有効性を示唆する報告ではありません。従って似ているからと三物黄芩湯を服用してはいけません。

漢方薬は絶対に現代医学の症状や病名を頼りに選んではならないのです。

漢方薬は漢方の病理に従って選なければなりません。


25歳女性 皮膚科にて多形滲出性紅斑と診断され、ステロイド外用剤と抗ヒスタミン内服薬を処方されたとの事。しかしアトピー性皮膚炎の持病があり、長年ステロイドに苦しんだので絶対に使わないという。ステロイド剤の有用性を説明した上で、漢方独自の所見からして発熱は時間の問題であり、万一にも重症化すると恐ろしい疾患であるから、医師の処方通りにする事を何度も何度も強く勧めたが頑として拒否された。


漢方的に改めて検討すると陰虚がひどい。よく尋ねると産後10日と経っていないとの事。血虚の為に陰経の熱になっての皮膚炎であり、産褥熱の一種と判断して三物黄芩湯を勧めた。案の定、帰宅後に高熱を出したが三物黄芩湯のみで解熱も出来た上に皮膚炎も7日間の服用で治癒してしまった。

当薬局にて実際にあった皮膚の相談

  • アトピー性皮膚炎
  • 皮脂欠乏性皮膚炎
  • 脂漏性皮膚炎
  • 慢性蕁麻疹
  • しもやけ
  • 多形滲出性紅斑
  • 慢性色素性紫斑
  • 掌蹠膿疱症
  • 尋常性乾癬
  • 帯状疱疹
  • 褥瘡
  • 酒皶様皮膚炎