超簡単キス必釣法

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「超簡単キス必釣法」  御簾定家

kisu01.jpg (34693 バイト) 梅雨が明けるとキス釣りが本番となる。型も良けれぼ数もくる。まさに絶好調!と叫ばずにはおれないほどだ。この時季ほどキス釣りが容易なときはない。誰にだって釣れる。小学生だって自分の食いぶちくらいは稼ぎだす。オヤジが息子に稼ぐことの貴さを困難さを体験させられるなんてのは、少し大げさにいや、人生の喜びであり、また子育ての真骨頂でもあるぞ。

ついでに、釣りあげたキスをその日のうちに塩焼きにでもして食べさせてごらん。強火の遠火なんては言わぬ、ガスコンロのグリルで充分。それでも、『うまい、おいしい、おかわり』となり、一度にお魚好きの食べ上手になって、キャットフードしか食べさせてもらってない、飼猫たちの顔色なからしめることうけあいだ。

魚釣りってのは、キスに限らず、ずいぶんと奥深いものであるらしく、その奥義を極めんとする名人上手と坪ばれる人たちがいる。また行く末来し方の見えぬ釣りバカたちもいる(むろん私めもそのうちの一人)。そしてその釣り人口のほとんどを占めるのが、『ねっ、ねっ、海に行こ。キャンプして、お魚釣りして、バーベキューして食べよ、楽しいよ』と、まあ最高に単純明快なる楽天主義の人々。この能天気さこそが釣りの楽しみ、家族としての幸せそのものと言っていい。
ところが、その釣りの本来の楽しさをなおいっそう伝えるべき、多くのベテランの釣り人たちが、その事実を無視して、狭い仲問うちだけに通用する言語、行動、釣具、服装などを誇示し、なにかと素人を無視しバカにした特権意識を持ちがちなのはいかがなものか。・・・と、いうわけで、自分自身の反省を含みつつ、超楽天主義の人々に贈る「超簡単キス必釣法」をお届けしている次第。

【竿・リール】
さあ、海だ。釣りだ。キスだ。気分だけは水平線の彼方。タ陽に向かって投げこめぱ、それが15mの飛距離であったとしてもそれで良い。ほんとは50mくらい飛ぱせりゃOKなんだが、なーに気にしちゃいけない。岸から足が届くところまで歩いていって投げこんでくりゃ、それでやっぱり50mさ。
要するに、早い話が、投げ釣りができる竿・リールがあればどんなものでもいいわけです。釣具屋さんにいけば「投げ釣りセット」みたいにしてワンセットまとめて売ってありますから相談してみるのもいいでしょう。

【仕掛け】
安価な「投げ釣り仕掛け」「投げ釣りキス仕掛け」が市販されています。ハリの号数が9号〜11号で3本バリ仕掛けってのが適当なところでしょうか。

【エサ】
虫エサの青虫を用意しましょう。エサはハリの大きさだけつけるのがコツです。ハリ先より垂らしてもせいぜい1cmくらいまでです。これはケチンポしているんじゃなく、エサの先っちょだけ食い逃げされないための用心でもあるんですね。夜釣りや大ギス釣りでは垂らしを長くしたり、青虫1尾掛けなどという方法もあるんですが、まずはチビエサでどうぞ。青虫は100g800円程度ですが、普通は1人50gもあれば十分かもしれません。エサ取りのフグが多かったり、キスが釣れすぎてエサ不足が心配なら多めにどうぞ。

【技術】
エサもつけた。さあ投げろ。15mでも50mでも。よし飛んだ。じゃ、竿をたてかけて、まずは一服。ぼくはジュース・・・なんてのではだめ。ここからが必釣法のいちばん大事なところで、投げ入れた仕掛けは、即、超スローで巻き上げ始めること。そうね、1mの道糸を巻き上げる早さは十秒くらいかな。そーして、引いているうちに、キスの食い=当りがわかるときがあるけれど、ここで竿をあおって合わせちゃいけない。そのまま静かに岸近くまで巻き続けること。これが一匹だけじゃなく、三匹・五匹をハリの数だけ一度に釣るコツなんです。ま、これがキス釣りの技術といえば技術になるんです。ね、技術なんて偉そうに書いてるけれど、たいしたことないでしょ。釣りなんてのは、実際はこんな簡単なことなんですよ。技術というよりも知識だね。「巻き続けること」と「合わさない」ことを知識として知っているか知らないかが釣果の差に現われているだけなんです。だからなんにもビビレルことはないよ。これさえわかっていれば、たぶん今までの何倍かは釣れるはずさ。さぁがんばって竿を振ってみよう!

【ポイント】
さて、準備は出来た。じゃ、どこで釣れぽ良いかっていうと、きれいな砂浜だったらどこでもいいのよ。早い話が海水浴場だね。夏休み前の5月から6月がオススメだ。7月に入ったピーク時の海水浴場は人が多いので、夜明け前後の人影のない時を狙うこと。福岡市から西の釣り場を例にあげれぱ

<生の松原・長垂・海の中道・志賀島>
人工島工事の開始以来、博多湾内ではキスは釣れないというイメージがあって、最近は竿を出してないのでなんとも言えません。悪しからずであります。ただ、ほぼ工事が落ち着いてきた今現在、再び釣れだすのではないかとい期待もあり試してみる価値はあると思うんですが、試してはみたもののやっぱり「貧果」だとなおさら悔しいので、それよりはどうしても実績のあるポイントに行ってしまいますね。ただし海の中道(奈多あたり)から志賀島にかけての外側玄界灘側)だけは期待していいかもしれません。ヒラメ・コチなどの大物外道の可能性も高いです。

<大原>
博多湾に近いが湾外だけに良い。少なくとも海釣り公園よりは可。小型が多くて数釣りポイント。

<志摩町 二見が浦・志摩・野北>
キャンプがてらの釣行には最高。夜明けに釣果多数。ただし駐車に難。

<二丈町 深江>
観光地引網の場所を外せば、小型ながら相当の数釣り可能。筆者が一時期ホームグラウンドとしていたポイント。

<二丈町 串崎・鹿家>
数より型のポイント。釣れたら大きいぞ。30cmも狙える。5月の乗っ込み狙い。

<唐津 虹の松原・東の浜>
遠浅すぎてポイントが遠い。ここはもしかすると15mじゃ無理かも(^^;

<唐津 西の浜・幸多里の浜>
数釣りポイント。小型メゴチ多し。

<唐津 北浜>
夜明けに大型。明けてからは数釣りとポイントとしてはいうことはないが、海水浴シーズンは相賀寄りで投げるしかない。

<唐津 立神>
どの浜も人間ばかりで投げる場所がなけれぽここ。ゴロタ石部分が多いので海水浴客はいない。根掛かりするほどではないが、多少の釣り辛さをがまんすれば、竿出しは可能。中型キス。釣り荒れてないので型もまあまあ。穴場といって良い。ただし風向きによってはサーファーが多いので竿だしが限られます。

以上のようにざっと色んなポイントについて、一人よがりの感想を述べたけど、なんてったってキスの生息は白砂青松の浜に限られます。キスは海水汚染のパロメーターともいえる魚で、海がきれいであれぼあるほど、パールピンクの体色が冴えるという特色を持っている。これがポイントさがしの条件と考えるのがいいよね。つまり美しいキスを釣りたければ美しい渚を守るほうが先だよね。その意味では博多はキス釣りには最悪の都市だといっていい。自然の渚・砂浜はつぶされ、護岸化されたり、百道浜みたいに人工海岸になってしまった。そのなかでも、愚の骨頂ともいえるのが人工島工事。もぉ博多では、博多湾ではキスは釣れないと思っていた方がいいよ。悲しいことだけれどね・・・。
じゃ、しっかり釣っておいでね。しっかり釣りの楽しさを味わっておいでね。しっかり海と遊んでおいでね。ご健闘を祈ります。