より美味しくビールを呑むために.... 2001年8月5日(日)

夏。8月。とかく暑いこの季節。こんなときは冷たいビールなぞを渇いたノドに流し込むのがイイですね。
今回は、より美味しく呑むためにサイクリングで一汗かこうという不埒なクラブランです。

「今年は、道の駅やよいで飲もうか?」

昨夏、久住高原地ビール村へのサイクリングで味をシメたのか?今年も呑んべな企画が持ち上がりました。
この暑い時期、そういう楽しみでもないと走ってられないという意見には大いに賛同するワタシ。
走行距離はあくまで「ビールが美味しく呑める程度」ということで、コースがアレンジされました。

かくして、8月5日の午前10時。佐伯市役所に集った飲兵衛の一行は
市役所前を通る国道388号線に乗り、佐伯大橋を渡って右折。
県道37号(佐伯蒲江線)を経由して県道603号(赤木吹原佐伯線)に突入しました。



さあ、ほどよく汗をかいて、喉をカラカラにしようか!?

この県道603号線、入り口からしばらくは道の両側に水田が広がる、のどかな田舎の景色が続きます。
陽射しは強く、緩やかに吹く風は緑の香を運びつつも夏の色。暑い....でも、どこか心地よい暑さ。
ビルが立ち並ぶ街中に漂う、じっとりと鬱陶しい熱気とはモノが違います。



やがて山間に深く入ると、道端には夏草が高く生い茂り、樹木が路面に影を落としています。
セミの鳴き声。沢を流れる水の音。木々の間を縫って吹いてくる、少しひんやりとした風。
自然の奥深くに抱かれた心地よさを満喫しながら、のんびりとペダルを漕ぎます。
サイクリストのみに与えられた至福の時。決して人の手で創り出すことの出来ない空間がそこにあります。

 

ここから先は日中でも木陰が多く、坂の勾配も緩いので
夏にサイクリングするにはもってこいのコースです。ああ、田舎暮らしでよかったと思う瞬間。
古い街道のような様相を呈していた道は、さらに奥深く入り込むと
一転して木々の間を縫って走る林道のような表情に変わりました。



少しだけ、坂の勾配がきつくなり、額から汗が滴り落ちはじめます。
自転車のケージにさしたボトルに手を伸ばし、水分補給。もうひとがんばりだ。

この県道603号線上で唯一のトンネルに遭遇すると、そこが峠の頂上。立ち止まって一休み。やれやれ。
トンネルの手前では沢が横切っていて、清らかな水が流れています。
このまま沢に下りて水浴びしたい気分になりますね。



木陰で沢のせせらぎを聴きながら涼んだら、トンネルを抜けて下り坂に突入します。
ここを下ると、南海部郡直川村にある「直川鉱泉」の前へと道が続いています。



ここの下り坂がまたクネクネと節操なく曲がりくねっている上に、肝心な所でガードレールが無かったりして
迂闊にハイスピードで下っていると、時々ヒヤリとさせられます。スピードを落とし、安全第一で下りましょう。

峠をほぼ下りきり、坂の勾配が緩くなったあたりから道幅は再び広くなります。
直川ダム(赤木ダムとも呼ばれています)への分岐を左手に見つつ通過し
さらに先へと進むと、直川鉱泉や、それと隣接する憩の森(昆虫館で有名?)へと到着します。

チョイとこの「憩の森」で一休みして、ジュースでも飲みながら後半のコースを思案する事にしました。



「あと何キロ走ったら美味しく呑めるかな?」 ....判断基準の不埒なコトこの上なし。

当初の予定は、県道603号(赤木吹原佐伯線)から、国道10号線を跨いで
県道609号(上爪清見園線)、県道39号(小野市重岡線)、県道53号(野津宇目線)、
県道35号(三重弥生線)と乗り継ぎ、弥生町までぐるりと遠回りして戻るというものでした。
全行程で推定70〜75キロくらい?

いっそ、このまま国道10号線を少し戻って
県道608号(笠掛直見停車場線)で本匠村までショートカットするか?それじゃ短すぎ?
あるいは、県道609号(上爪清見園線)の途中から板屋横手林道の激坂を乗り越えるか?

なんだかんだと言いながら、最終的には当初の予定通りのコースをとりました。
やっぱり、これがイチバン無難なセンでしょう?

 

今回のコースは、国道を避けられるだけ避けて県道をつなぎ合わせたルート。
車とすれ違うことはほとんど無く、快適なサイクリングを楽しめました。
木陰が多く、夏場に気持ちよく走れる数少ないルートですが、夏に限らずいつでも楽しく走れますね。



県道53号(野津宇目線)の、宇目町と本匠村の境界に位置する「新井の内トンネル」まで登れば
あとは本匠村、弥生町へと坂を下る一方です。本日の登り坂はこれにて終了!

トンネルの先を気持ちよく駆け下り、県道35号(三重弥生線)に乗り換えると
そこから先は、ほぼ番匠川に沿って走ることになります。
学校が夏休みに入っているこの時期、この県道35号線沿いでは
川で水遊びしている人たちがあちらこちらで見かけられました。家族連れが多かったですね。



道路沿いに川の様子を見ていると、どこでも気に入った場所で川に飛び込めそうなほど
水遊びの場所には事欠かないこの番匠川ですが、なかでも小半(おながら)鍾乳洞前の河川公園と
大水車のある小半森林公園キャンプ場の前の河川敷はたくさんの家族連れで賑わっていました。

小さな子供が、冷たい水と戯れ大ハシャギして楽しんでいます。こういう微笑ましい光景を見ると
以前同じ場所で私が目の当たりにした河川の改修工事も、まるっきり否定するわけにもいかないのかな
という気がします。

自然の怖さは知るべきだけど、その恵みを享受しないと、人は生きてゆけない。

「自然と人間の共存」などという表現は、あまりにも傲慢ですね。
自然の中で、人はその恵みをどこまで享受することが許されるのでしょうか。

すでに、人類は、越えてはならない一線を越えてしまってはいないか?

....そんなムツカシイ話はひとまず置いといて。
小半の観光スポットを通り過ぎると、もう弥生町まではひとっ走りです。
県道35号線の終点(始点?)で国道10号線に接続、T字交差点を右折して
1キロ余りで「道の駅やよい」に到着します。 ....呑むぞー!



「道の駅やよい」には、こんな秘密兵器?があったんですね。上の写真の茶色い樽。3500円也。
ウッドデッキの上で、夏の暑さをひしひしと感じつつ冷たいビールを流し込む。堪えられませんね。くうー。

「ちょっと多すぎるカナ? 中ジョッキでオカワリするほうがイイのかな?」

中ジョッキ10杯分という注意書き?を見て頭の中でソロバンをハジきましたが
....いいやー、いっちゃえ!

小麦色のジョッキを片手に、自転車とサイクリングの話に花が咲きました。
多すぎるよ、と怯んでいた割には早々に樽をほとんど空にしてしまった私達。
あとは酔いが覚めるのを待ちつつ、ソフトドリンクを片手に、午後のひとときをのんびりと過ごします。



呑んだら締めくくりはコレに限る!? ブルーベリーのトッピングが色鮮やかなアイスクリーム。
カップの底に詰められたフレークがまたいいんですよね。ポリポリポリ....

それにしてもこの連日の暑さ。アイスクリームを平らげても、気分的には
まだまだその後をカキ氷で追いかけて口の中をサッパリ洗い流したいくらい。
しかしそこまで食べ散らかすとさすがにお腹を壊しそう。でも、食べたいくらい暑い。暑くてたまらん。



午前中、半日だけ走って、あとは飲んで食って笑おう....というか、なんだか気持ちよさそうに
うたた寝しています。たまにはこういうのんびり気分のサイクリングもイイですよね。

すこし日が傾いて、川面を涼しい風が渡る時刻になったら
番匠川沿いのサイクリングロードをゆっくりと自転車をコロがして帰りましょうか。
今日も一日オツカレサマでした。

(終わり)


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