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編集発行人 コサカが贈る勝手きままな
つれづれ日記です。ハッピーな日もブルーな日も
美味しい珈琲で、一息いれてください。

8月12日 点々と

こういう空き地、だーいすき。


五島列島取材から戻って、東京一泊。
汗だくの五島取材の模様は、
明太子のふくや「おくろっか」という
雑誌で紹介される予定です。
まだ一文字も書いてないけど。
ちなみに8月20日に発売予定の第2号では、
福岡のコーヒー店3店鋪の取材記事&ここでしか
買えないギフトセットも紹介していますので、
書店で探してみてください。
「ふくや」で買い物をしてカタログを希望すれば
年4回郵送されます。なんと40万部発行というから、
桁外れである。
今回、初めて商品設計という類の仕事をし、
当初、値段づけがわからなかったが
これからは要望をすっと出せるようになると思う。



東京では、別に何という理由もなかったのだが、
少しゆっくりお話したいと思ったので、
勇気を出して大坊さん宅に一泊させていただいた。
虎の門「草枕」でネルドリップ珈琲を飲んだあと、
弁護を頼んでいる霞が関の法律事務所を訪問。
知人のつてで、無駄にすごい社会派弁護士さんに
お願いしているのだ。だけど、訪問も2度目で
だいぶん慣れてきた。最初は心臓が飛び出るほど
緊張したものだが、何でも一度体験すれば
それが普通になるものですね。



夕刻、大坊さん家を訪ね、シャワーを借りて、
コーヒーを飲んでそのあと日本酒。
偶然にも、日本酒は壱岐の重家酒造の
よこやま大吟醸であり、恵子さんの美味しい
手料理を肴に、深夜までいろんな話に花を咲かせた。
たいした知識も学もない私だが、こうして
親戚みたいなつきあいができるのは、
本音をぶつけあってきたからかもしれない。
取っ組み合いの末に仲直りした、男子生徒みたいな。
折り畳みベッドを出して、大坊家の喫茶室で
眠るのだが、考えてみれば贅沢な寝床である。
翌朝、大坊さんはジョギングに出かけられた。
朝食を食べながら、着ているTシャツをよくよく見ると、
ハートマークが10個以上描いてある
ファンシーな感じだったので、一人ウケた。
なんでも、マラソンの有森さんのサイン付き
Tシャツだったらしく、そういうわけかと
思ったものの、洗濯でサインが消えるのでは?


大坊さんが戻ってくるまで、恵子さんと
庭を眺めながら、植物の話をえんえんした。
今度、平家のフェンスにジャスミンを植えようと
思うと話すと、いいけど、虫がくるわよとか。
表参道の道路工事で引っこ抜かれた椿を
うちに持ち帰って植えたのよとか、
露草が好きなのとか、
主であるガマガエルを石と間違えて
毎年、掃除中に掴んでしまう話とか。
緑が近くにある生活って、やっぱり気分がいい。


昼前、これから「慶珈琲」に行くと言うと、
僕も行こうかなと大坊さん。
恵子さんによれば、大坊さんは
井の頭線に並ぶ “よしうずコース”の
珈琲はしご散歩をよくされるらしい。
大坊さんが玄関で、自分の服装を指差して
「これ、おじいちゃんみたいかな?」と言うので、
色合わせのことかな、うーん、
どうだろうと考えていると、
「まあ、いいか、おじいちゃんだから」 と、
一人自己完結していた。
私がめずらしく帽子をもっていなくて
赤い雨傘しかないと言うと、
さしたら?と言われるので、
かんかん照りの中、赤い傘をさしながら歩いた。


慶珈琲でしばらく店主と3人で喋っていたら、
唐突に大坊さんが 「じゃ、私はこれで」と
帽子をかぶるので、ええええっとびっくり。
いつもながら、あざやかな引き際である。
「大坊さん、突然ですね。
せっかく話が弾んでいるところなのに」
「いや、あなたも私の顔を見るのは
いい加減飽きてきたんじゃないかと思いましてね」
と笑いながら去っていった。
ので、慶さんで盛岡のビールを一杯飲んで談笑した。
最後は、デザイナーの人と待ち合わせて
印刷会社で打ち合わせ。
準備不足で反省点もあったが、
この段階でいろいろ話せてよかった。
今度、大坊さんと蕪木さんがB&Bにて対談をするらしい。
検索したが、日程がわからず。
興味のある方は、調べてみてください。


帰りの飛行機は、もうほんとうに遅れるかと
思った。焦って走っていったら、なんと台風の
せいで飛行機の到着が25分遅れており、
私ってなんて運がいいんだろうと安堵した。
ちなみに行きの飛行機も、朝7時で予約をとったのに、
7時40分のフライトと勘違いしていた。
幸い、台風のせいで席があいていたのか、
乗ることができたのだ。台風さまさまかも。
帰りのフライトは、人生初のファーストクラスに
乗ってみた。ギリギリの予約につき、
ファーストクラスも普通運賃も変わらない値段しか
なかったので、ファーストを選んでおいたのだ。

といっても、割引で3万後半ですけど。
いやあ、まったくの別世界でした。
メニューリストがあって、夕食もお酒も呑める。
珈琲は、コーヒーハンターの川島さんの
スペシャルティコーヒーだったが、なんと
シャンパンとトマトジュースを飲んでいる間に、
時間切れとなり、コーヒーに辿りつけなかったという。
着陸の準備をする乗務員さんに頼む勇気がなかったのだ。
ちゃんと陶器のカップでサービスされていたので、
今度は絶対飲んでみるぞ。

牛肉の赤ワイン煮がメイン料理で、
客室乗務員さんに味を尋ねられたが、
正直言って微妙であり、副菜の方がよほど美味しかった。
でも、あまりにその人が満足でしたでしょう?という
笑顔で尋ねるものだから、つい「美味しかった」と
嘘の発言をしてしまった。
ふうー、やってしまったな。


そして、ほぼ一ヶ月ぶりに住吉神社にお参りした。
結婚式と小さな赤子を連れての参拝と、
もうひと組、あでやかな着物をきた
若い娘さんを囲む家族のお参りがあっていた。
こういう祝い事がたくさんの場面に遭遇すると、
何かこちらまでいい気が巡ってくるようで嬉しくなる。
久しぶりに神前に立ち、鏡に向かって
手を合わせて自分の名前を名乗っていたら、
あろうことかこみあげるものがあり、
涙が出てきたではないか。
たいした理由なんてない、
ちょっと寄ってみるかという程度だったのに。
思えば昨年くらいから特に神頼みの領域で
ここに通っては仕事の報告をして手を合わせていた。
その仕事に関する最後の仕上げを終えたという
ことも関係があったのか、ほんとうに小坂さん
よく頑張ったねとしみじみ自分への気持ちがあふれた。



引っ越しの準備もすすんでいる。
古本屋さんに本を買い取ってもらった。
趣味のいい本ばかりだったようで、
大事に時間をかけて売りますと
満足そうに帰っていかれた。
新居の玄関の板は、大家さんと折半で
杉板にかえてもらうことになった。
いくつかの見本から、即オークを選んだのだが、
在庫がなかったようで。
まあ、清々しい杉板も昭和の家には
ぴったりでいいかもしれない。
あとは盆までに五島関連の原稿を終わらせて、
それからは喫茶案内原稿をしつつも
もうワクワクの引っ越しウィーク突入だ。
引っ越したら、「存在感」を新しくしようと計画している。
26歳の私が立ち上げたきり、顧みずにきた世界を
もう一度、取り戻す時期に入ったのだ。
よーし、楽しくなるぞ、これから。
それでは、また明日。

●●●引っ越し顛末日記●●● 
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                   (編集発行人 コサカ)



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